【大人の隠れ家の書棚】人生観が変わる。騙されても信念を貫く漢たちの生き様『北方謙三・水滸伝』
最初は、よくある「中国の歴史モノの小説なんだろうな」くらいの軽い気持ちで読み始めました。
しかし、読み進めるうちに、そんな生易しいものではないことに気づかされたんです。
とにかく、登場する漢(おとこ)たちの生き様が凄まじい。
この物語では、多くの人間が命を落とします。
けれど、彼らの死は決して無駄にならない。「一人の死が、残された者たちの中で常に生き続けている」。その魂のバトンリレーに、ページをめくる手が止まらなくなります。
本当の「人間の魅力」とは何か?
私はこの本を読んでから、人間の魅力についての考え方がガラリと変わりました。
それまでは、見た目が良いとか、話術が巧みだとか、そういう表面的なものが魅力だと思っていたのかもしれません。
しかし、本当の魅力はそこではない。
「たとえ騙されていると分かっていても、自分の信念を貫き通すこと」
それこそが本当の魅力であり、人間として「生きる」ということなんだと、梁山泊の漢たちに教えてもらいました。
全19巻という大ボリュームですが、読み終わった時、あなたの心にも絶対に消えない熱い火が灯るはずです。
「最近、熱くなれるものがない」「本当の格好良さって何だろう」と感じている大人の男にこそ、じっくりと隠れ家で読んでほしい大傑作です。

